Webデザイナーを独学で始めるときに必要なものを紹介します。
Webデザインを独学で学習しようと思っている多くの初心者が、
- 学習をスタートさせるには何が必要なのか?
- Webデザインの学習は何から始めたらいいの?
このような疑問を抱えているかと思います。
Webデザインを始めるにはパソコンが必要であることはわかるかと思いますが、それだけではWebデザインの学習はスタートできませんよね。
そこで、本記事では、Webデザイナーを独学で始める際に必要なものや独学で学習する基本的なステップについて丁寧に解説します。
Webデザインの世界への第一歩を踏み出す際に、迷わずにスタートできるようしっかりガイドしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Webデザイナーを独学で始めるときに必要なものは?
Webデザインの学習をスタートしようと思ったけど、必要なものが何かわからないという方も多いのではないでしょうか?
ここでは、Webデザインの学習に必要なものをご紹介します。
学習に必要なもの
- パソコン
- ネット環境
- デザインツール
- HTMLエディタ
パソコン
Webデザインの学習をスタートするにはパソコンが必要不可欠です。
どのようなパソコンが適しているのかご紹介します。
MacとWindowsの違い
Webデザインの学習をスタートしよう思ったとき、MacかWindowsで悩みますよね?
WebデザインなどWeb系のお仕事をされている方は、Macを使用しているイメージがありますが、実際にはどちらでもWebデザインの仕事は可能です。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分にあったパソコンを選びましょう。
Macの場合
デメリット
- 価格が高い
- シェア率がWindowsより低い
- Windowsに慣れていると使いづらい
メリット
- Webデザインでよく使うフォントが最初がら搭載されている
- 画面が綺麗
- ウイルスの影響を受けにくい
- Apple製品との相性がいい
Windowsの場合
デメリット
- Webデザインでよく使うフォントが搭載されていない
- 画面の綺麗さがMacより劣る
- Windowsを狙ったウイルスが多く
メリット
- 価格が安い
- シェア率が高い
- 対応ソフトが多い
- 操作しやすい
パソコンのスペック
パソコンに詳しくないと、スペックと言われてもピンとこないですよね。
しかし、Webデザインをするためのパソコンであれば多少スペックを気にした方がいいかと思います。
パソコン選びのポイント
- メモリ:16GB以上
- CPU:Intel Corei5以上
- ストレージ:SSDの512GB以上
- 画面サイズ:15インチ以上
メモリ容量は特に重要です。
Webデザインの仕事では、デザインツールなど複数のアプリケーションを使用します。
容量が少ないと複数のアプリを同時に立ち上げて作業するとき動きが遅くなってしまいます。
また、CPUも重要とされています。CPUとは「Central Processing Unit」の略で、キーボードやマウスからの情報を受け取って制御・演算をおこなうものです。
性能がよいほど処理能力が上がり、仕事を早く終わらせることができます。
どれも重要なので、おすすめのスペック以上のものを購入されることをおすすめします。
ネット環境
Webデザインをするには、ネット環境を整える必要があります。
自宅であれば、光回線、外出先では、公共Wi-FiとポケットWi-Fiの活用が一般的です。
最近は、自宅でも当たり前に光回線を使用しているかと思いますので、すでにある場合はそのままで問題ありません。
外出先では公共Wifiを使用してもいいのですが、セキュリティの部分で不安なので、頻繁に外で仕事をするようであればポケットWifiの使用をおすすめします。
デザインツール
Webデザインに必須のデザインツールはPhotoshopとIllustratorです。
こちらはAdobe社が出しているデザインツールで、Webデザインのお仕事をしている方はほぼ皆さん使用しています。
Adobe社のソフトは有料になっていて、料金は以下のとおりです。
プラン名 | 含まれるアプリ | 料金 |
---|---|---|
Photoshop(単体) | Photoshop | 料金:2,728円/月 (年間プラン) |
フォトプラン(20GB) | Lightroom/Lightroom Classic Photoshop/photoshop Express | 料金:1,078円/月 (年間プラン) |
フォトプラン(1TB) | Lightroom/Lightroom Classic Photoshop/photoshop Express | 料金:2,178円/月 (年間プラン) |
Illustrator(単体) | Illustrator | 料金:2,728円/月 (年間プラン) |
コンプリートプラン | Photoshop /Illustrator/Adobe Premiere Pro他 全26のアプリ | 料金:6,480円/月 (年間プラン) |
セール期間中はこの料金より安く購入することができます。※セール期間は未定
コンプリートプランがおすすめですが、最初はフォトプランを購入してください。
全て7日間の無料体験ができます。無料体験後に自動で有料プランに切り替わるものもあるので、購入をしない場合は体験終了前に解約手続きをしましょう。
また、Adobe社のアプリはいつでも解約可能です。プラン変更も可能で対応はとてもスムーズで好印象でしたよ。
HTMLエディタ
HTMLエディタとは、ホームページを作成するツールになります。
HTMLエディタは無料で使えるものが多く便利な機能も豊富です。
主な機能は以下の通りです。
便利な機能
- 自動補完機能
- エラーメッセージ機能
- プレビュー機能
自動補完機能
自動補完機能は、記号や文字を入力すると、自動でタグを入力してくれる機能です。自動入力してくれるおかげで手間や時間が省けます。うっかりしたスペルミスも防げるため、初心者にはありがたい機能といえます。
エラーメッセージ機能
エラーメッセージ機能は、記述ミスが起こるとエラーを表示してくれる機能です。タグや文章の色付け機能と合わせて活用すると、構造がよりわかりやすくなります。初心者には欠かせない機能といえます。
プレビュー機能
プレビュー機能は、記述した内容がどのようにWeb上で表示できるかを確認できる機能です。HTMLエディタでは特定のショートカットキーを押すだけで、瞬時にプレビューが見られます。作業効率も向上しますよ。
以下では、無料HTMLエディタをご紹介します。比較して自分にあったソフトを使用することをお勧めします。
おすすめの無料HTMLエディタ
- Atom
- Visual Studio Code
- Sublime Text 3
Atom
Atomは、GitHubが開発したオープンソースのテキストエディタであり、主にプログラミングやウェブ開発のために使用されています。その特徴的な点は、拡張性とカスタマイズ性が高いことです。
オープンソースの特性やコミュニティの活発さ、多機能なパッケージ、多彩なテーマ、プロジェクト管理やGitHub統合など、ウェブ開発者やプログラマーにとって魅力的なツールとなっています。自分の作業スタイルや好みに合わせてカスタマイズできることがポイントです。
Visual Studio Code
Visual Studio Code(以下、VS Code)は、Microsoftが提供するオープンソースのコードエディタで、主にプログラミングやウェブ開発に使用されています。豊富な機能や拡張性、使いやすさが特長であり、多くの開発者に支持されています。
超軽量エディタで、余計な機能が省かれているのでサクサク動き、拡張機能が豊富なところがポイントですね。自分の作業スタイルに合わせてカスタマイズも可能です。
Sublime Text 3
Sublime Text 3(以下、Sublime)は、高速な起動と優れたパフォーマンスを備えた、プログラミングやウェブ開発向けのコードエディタです。その洗練されたデザインと多彩な機能が開発者に支持されています。
多数の人が使用しているので、エディタのことで困ったことがあれば、ネットに情報が多く載っているので解決もスムーズです!
独学の勉強は何から始めればいい?
Webデザインは魅力的なウェブサイトやアプリケーションを作成するための重要なスキルです。
独学で始めるには、正しいステップとリソースが必要です。ここからは、Webデザインの独学を始めるための基本的なステップを紹介します。
Webデザインの基本原則を学ぶことから始めましょう。
デザインの基本4原則はデザインの基本中の基本なので、これは必ずマスターした方がいいです。
また、レイアウト、色彩、フォント、ユーザーインターフェースなどの基本的な概念も理解することは重要です。
ネット上にはWebデザインに関する動画が数多くあるので、自分にあった動画で学習することも可能ですが、体系的に学ぶには書籍がおすすめです。
ウェブページの構造とスタイルを制御するために、HTMLとCSSの基礎を学びましょう。
HTMLはコンテンツの構造を定義し、CSSはデザインやレイアウトを指定します。
HTML・CSSについては、初めて触れる人には理解に時間がかかります。オンラインのチュートリアルやコースを通じて、手を動かしながら学習することをおすすめします。
私の場合ですが、学習を進めていく中で一度つまづくと、前に進むのに時間がかかりモチベーションが下がってしまうという経験をしたことがあります。
身近に現役のWebデザイナーやSNSなどのコミュニティで相談できる人がいるといいですね。
Webデザインをするには、デザインツールが必要です。Adobe社のPhotoshopやIllustratorはWebデザインに欠かすことができません。
Photoshopは「画像加工・合成」「描画」などに向いています。そして、Illustratorは「ロゴ」や「デザインカンプ資料」などを作るのに長けています。
どちらも、一見複雑な操作が必要に思われますが、実際には全てのツールを使いこなす必要はなく、よく使うツールをマスターするだけでWebデザインをおこなうことが可能です。
実際のプロジェクトを通じて学んだスキルを実践し、ポートフォリオを構築しましょう。
自分の作品をまとめて展示することで、将来の仕事やクライアントの獲得に役立ちます。
クライアントに自分のWebデザインスキルをアピールするには、ポートフォリオはとても重要な役割を果たしますよ。
いよいよ、デザインの制作を始めましょう。
未経験者の案件取得は簡単ではありませんが、まずはクラウドソーシングサイトで未経験者でも可能な案件を狙ってどんどんデザインを作成していきましょう。
また、Webサイトで素敵なデザインを見つけたら、模写をしていくのがおすすめです。
基本的にはインプットよりもアウトプットを多くおこなうことで成長することができるので、ひたすら手を動かすことが重要です。
オンラインコミュニティやフォーラムに参加し、他のデザイナーと交流しながら学習を続けましょう。新しいトレンドやテクニックを学ぶことで、自分のスキルを向上させることができます。
また、ときには、フィードバックしてもらえることもあるはずです。フィードバックは自身の成長には欠かせないものなので、嫌がる人もいますが、ここは素直に受け止めることが重要です。
Webデザイナーは独学だと何年かかる?
Webデザインを学びたいと思ったときに「独学だとどのくらいの期間がかかるのだろうか?」と思ったことはないでしょうか。
どのくらいの期間が必要なのかわからないと、Webデザインの学習をスタートするのが不安ですよね。
ここでは、Webデザインを勉強する際、どのくらいの期間かかるのか、またどういった学習方法があるのかご紹介します。
学習方法
- 独学で勉強
- オンラインスクール
学習期間
- 独学:6ヶ月〜1年
- オンラインスクール:3ヶ月〜6ヶ月
独学はオンラインスクールに比べて習得に時間がかかります。
オンラインスクールはある程度スケジュールが決まっていてカリキュラムに沿って学習を進めます。
一方、独学の場合は、会社勤めをしながらであると、隙間時間の学習になるため一日に1〜3時間程度が限界です。
そうなると学習期間も6ヶ月〜1年と長くなり、人によっては2年かかるなんて人もいるのではないでしょうか。
そんな独学には、以下の通りメリット・デメリットがあります。
独学のデメリット
- 習得に時間がかかる
- 挫折しやすい
- 質問する相手がいない
独学のメリット
- 時間や場所が自由に決められる
- 費用を抑えられる
- 自由にカリキュラムを組める
独学はスクールにくらべて、費用を抑えてスキルを習得することができ、場所や時間も自由に決められます。
しかし、独学は習得に時間がかかる上に挫折しやすいというデメリットがあります。
挫折しないためには、
- 目的を明確にする
- スケージュールを立てて正しい学習方法で学ぶ
- ポートフォリオ作成に時間をかける
目的を明確にする
Webデザインを学ぶ目的を明確にすることが重要です。
人は挫折しそうなとき・・・
「なんでこんな大変な思いをして勉強しないといけないの!」
「Webデザインの勉強がなければ楽になれる」
なんて思ってしまうものです。
挫折しそうになったときは、なぜWebデザインを学ぼうと思ったのか思い出すようにしましょう。
そのためには、漠然とした目的ではなく、Webデザイナーになりたいと思った明確な目的が必要になります。
「在宅で仕事ができるようになりたい」
「好きな時間に好きな場所で仕事がしたい」
「会社に依存しないで自分で稼ぐ力をつけたい」
「老後の不安を解消したい」
Webデザインの学習をしていると、苦しくなることは誰しもあります。そんなときにWebデザイナーになりたいと思った明確な目的を思い出すと、やる気がみなぎってくると思いますよ。
スケージュールを立てて正しい学習方法で学ぶ
挫折しないためには、正しい学習方法やスケジュールを立てることは重要です。
しかし独学者にとって、正しい学習ができているかを確かめることは難しいんですよね。
最良の手は、Webデザインスクールで学ぶことです。
スクールは決まったスケジュールでカリキュラムに沿って学ぶことができ、挫折をさけるためメンターがサポートしてくれます。
おすすめのWebデザインスクールはこちらにまとめています!
>>>Webデザインのオンラインスクールおすすめ7選を徹底比較!
スクールではなく、あくまでも独学で学ぶというのであれば、前述でご紹介したWebデザインの学習の進め方で学ぶことでおすすめします。
ポートフォリオ作成に時間をかける
仕事を探す前にまず、ポートフォリオを充実させましょう。
ポートフォリオは、Webデザイナーが自分のスキルや実績をアピールするための重要なツールです。
実際の作品やプロジェクトの説明、スキルのリストなどを通じて、自分の能力やスタイルをクライアントにわかりやすく伝える手段となります。
案件受注を急ぐあまりに、ポートフォリオがおろそかになりがちですが、ポートフォリオは仕事をしていくうえでとても重要です。
ここは時間をかけて作成することを心がけましょう。
まとめ:Webデザイナーを独学で始めるときに必要なものは?何から始める?
Webデザイナーを独学で始めるときに必要なものや進め方についてご紹介しました。
Webデザインはパソコンがあればできる!なんて言われていますが、パソコンのスペックであったりネット環境や必要なソフトがあることを知らないと、順調なスタートを切ることは難しいですよね。
また独学は、習得に時間がかかるうえに挫折を乗り越えていかなければなりません。
それぞれ生活環境が違うので習得に時間がかかることは仕方がないですが、正しい学習ステップで計画的に学習を進めることで、挫折を免れることができると思います。
全てのWebデザインの独学者が、よいスタートができることを願っています。